頭痛、肩こり、不眠、高血圧に効果があるといわれている「塩まくら」。実際に試してみました。使い方や効果について書いています。
塩まくらとは
「塩まくら」とは枕の中にそば殻や綿、羽毛、ビーズなどの代わりに塩が入っている枕のことです。
大きなタイプのものであれば、そのまま枕とし使用し、小さいサイズのものは普段使っている枕の上に乗せて使います。
首元の熱をすばやく放出させることができるようになるため頭痛、肩こり、不眠、高血圧に効果があるといわれています。
昔から東洋医学では「頭寒足熱」は健康の秘訣とされています。頭部を冷やし足を温めることでうっ血状態が解消され、血行不良によるさまざまな症状が緩和されます。
塩には保冷効果があり、頭部を穏やかに冷やします。特に首元に熱がこもると寝苦しさを感じるため、首元がひんやりすることで快適な眠りへと導くことができます。
さらに、塩のマイナスイオン効果で安眠を促すことができます。塩が発生するマイナスイオンは森林の2倍であるといわれています。
マイナスイオンには、
- 自律神経を整える
- 精神面を安定させる
- リラックスさせる
- 空気を清浄する
- 自然治癒力を高める
などの作用があります。
夏は冷蔵庫で冷やすことによって、さらに快適に眠れます。
塩まくらで高血圧予防
年齢を重ねると血管が老化します。また、血管の弾力がなくなり硬くなります。そのため、血圧が上がりやすくなり、動脈硬化を引き起こしやすくなります。
高血圧は頭が熱く足が冷えた状態です。頭寒足熱の効果がある塩まくらを使うことによって血圧を正常にし、頭痛の症状を緩和します。
塩まくらの使い方
塩まくらは普段使っている枕の上に置いて使用します。
ポイントは首筋に当てるように塩まくらを置くことです。首筋に当てることで頭部の血行が促進されます。
塩まくらの使用期限
塩まくらの使用期限はメーカーによって違いがありますが、だいたい1年から2年くらいです。
使用期限が過ぎた塩まくらは、中身を取り出して入浴剤として使用することもできます。
また、排水溝のぬめり取りにも使用できます。濃い目の食塩水を排水溝に流すと消臭ができ、油汚れを落とすことができます。
使い終わった塩まくらの塩は、専用の容器に入れておくと便利に使うことができます。
塩まくらの手入れ方法
塩まくらは湿気やすいので、最低でも2週間に一回程度は日光に当てて干すようにします。外に干すのが難しい場合は部屋干しでもいいので、枕干し用のネットに入れてつるしておくだけでも効果はあります。ネットは100円ショップでも売っています。
布団乾燥機があれば、布団を乾燥させるときに掛け布団と敷き布団の間に入れて乾燥させます。塩は高温で溶けることはないので安全性に問題はありません。
なので布団乾燥機がなければ、ヘアドライヤーで乾燥させることもできます。
塩まくらがベタベタになる原因
塩まくらは水分が苦手です。髪の毛が濡れたままで使用しないようにします。
塩まくらは直接肌に触れないようにするために、ピローパッドとタオルの間に挟んで使うようにすると気持ちよく使うことができます。
また、表と裏を変えて使用することでベタベタを防止することができます。
塩まくらが固まってしまったら
塩まくらが固まってしまったら、電子レンジで様子をみながら30秒~1分くらい温めます。中が熱くなっているので、取り出すときに気をつけます。
手作り枕であれば中身が出せるので、中の塩をフライパンで軽く炒ればもとに戻ります。
塩まくらを使ってみた感想
塩まくらの評判はよいものの、実際に手にしてみると「これって効果あるの?」という半信半疑でした。というか、実物を見ればみるほど「これで寝ても大丈夫?」という感じがしました。
まず、触ってみると硬いので寝にくそうというのが第一印象でした。
ところが、実際に寝てみると、この硬さが妙にしっくりして落ち着くのです。そして首筋がスーッと涼しくなりました。まくらと首の隙間がちょうど埋まるようにフィットしました。
2~3日使ってみたら以前よりもぐっすり眠れるようになりました。
私は眠りが浅くて2~3時間おきに目が覚めるのですが、5時間位ぐっすり眠っていることもあり、驚いています。
そして、もっと驚いたのが私は血圧が高く高血圧治療薬である「降圧薬(降圧剤)」を5年以上も前から飲んでいるのですが、先日病院で診察を受けた際に医師から薬を減らしましょうといわれたことです。
5年以上も同じ薬を飲み続けていたのですが、初めて薬を減らすことになりました。
もちろん、これが塩まくらの効果であるかは、私にはわかりません。しかし、血圧が下がったせいか頭もすっきりしています。
何よりも嬉しいことは、長年悩まされてきた眠りの浅さが改善されたことで、体のだるさも軽減しました。
塩まくらを使う前は全然期待していなかっただけに、この効果に驚いています。
あとがき
この塩まくらが何万円もするのなら、大きな期待感をもって使い始めたと思います。しかし、たかが数百円の商品ですので値段だけで考えると「気休め」程度なのかと思っていました。体質もあるので誰にでも向いているとは思いませんが、体質が合えばこんなに優れたものもありません。
まあ、塩だけに身体の悪いものが浄化されていると考えれば、毎晩「お清め」しているようなものかもしれませんね(笑)。