赤かぶを漬けると漬け汁がたくさん残って、捨てるのがもったいないですね。この残った漬け汁をリメイクする方法をまとめました。アイデア次第で色々な調理方法があります。母直伝の赤かぶの漬け方もご紹介致します。
赤かぶ漬けの赤色は天然色素
赤かぶ漬けは山形県を代表する漬物のひとつです。一般的な赤かぶは10月から12月が旬で寒くなると身がしまってうまみが増します。
きれいな赤い色は着色料ではなく、赤かぶの皮に含まれる「アントシアニン色素」が酢に反応して発色します。この性質を利用して、きれいな赤かぶ漬けを作ります。
酢と塩、砂糖だけで水を加えずに漬けるため長く保存ができます。漬けたあとに残った甘酢も、そのまま捨ててしまうのは大変にもったいないです。
そこで、赤かぶを漬けて残った漬け汁を再利用する方法をご紹介します。
赤かぶの漬け汁を再利用する方法
- 玉ねぎの甘酢漬け
- 玉ねぎを薄めにスライスして水にさらします。(2~3分)
- 玉ねぎの水気をよく切り、ビニール袋かタッパーに入れます。
- 甘酢をかけて冷蔵庫で一晩おきます。お好みでオリーブオイル、コショウをかけます。
- 菊花大根
- 大根は3㎝の輪切りにし、皮をむきます。
- 大根の下を切らないようにし、縦横に細かく切れ目を入れます。(大根の両はじに割り箸を置くと下まで切り落とさずにできます)
- 切れ目を入れていないほうの裏面を十字に切り4等分にします。
- 塩をふってしんなりしたら、甘酢につけます。(2~3日おくときれいな色に仕上がります)
- 盛り付けるときは、水気をしぼって、大根を花のように広げて中心に鷹の爪の輪切りを置きます。
白い菊花大根と並べると紅白になり、おせちの飾りに重宝します。また、大根の代わりにかぶを使っても作ることができます。
【その他の使い方】
- 酢飯
ピンク色のきれいな酢飯になります。雛祭りやお祝い事のちらし寿司にします。
- ドレッシング
オリーブオイルと塩コショウと混ぜて使います。
- マヨネーズ
マヨネーズに甘酢を混ぜると、いつもと違う雰囲気に仕上がります。
- 酢の物
きゅうりやわかめなどの酢の物に使います。
- 甘酢あん
揚げ物に甘酢あんをかけると胃もたれを防ぎます。揚げ物が苦手な人にもおすすめです。
- 南蛮漬けの漬け汁
鶏の唐揚げやカツフライなどを野菜と一緒に漬け込んでおきます。
- 肉や魚の下味
肉や魚を調理するときに、下味としてつけておきます。
赤かぶの甘酢漬け作り方
赤かぶ 1100g~1200g位 (今回は直径8cm位を4個使用しました。)
五倍酢 大さじ 4杯
塩 小さじ 3杯
砂糖 1カップ位
【容器】
今回は2.2Lの漬物容器を使用しています。卓上の漬物容器がなくても、大きめの容器(樽やバケツのような)にビニール袋を2重にかけて口をしばり、最後に重石を乗せておけば漬けることができます。一度に大量につける場合は、このほうが漬けやすいです。
漬物容器
【作り方】
切った赤かぶの1/3を容器に入れます。
※好みの味があるので、最初は調味料を少なめにして2日後くらいに味見をして足していくと失敗しません。ですが、酢が少ないとかぶが赤くなりにくいです。
【五倍酢とは】
5倍に濃縮した穀物酢です。水気の多い料理に使います。農協やエーコープに売っています。5倍(五倍酢1:水4の割合)に薄めれば、普通のお酢として使えます。
【赤かぶの漬け汁をじゅうたんにこぼしてしまったら】
赤かぶの漬け汁をじゅうたんにこぼしてしまったら、こすったりせずに重曹をふりかけて2~3時間そのまま放置しておきます。そのあと、重曹を掃除機で吸い取るとキレイに落ちます。重曹が水分を吸い取り、においもとってくれるのでシミもにおいも残らず簡単に元通りになります。
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あとがき
毎年、母が赤かぶを漬けて送ってくれていたのですが、作り方を知らなかったので教えてもらいました。自分で漬けてみると思っていた以上に甘酢の漬け汁が残ることがわかったので、他に利用する方法があればと思いまとめました。お役に立てれば幸いです。