関東三大七夕祭りの1つである「入間川七夕まつり」は、埼玉県狭山市で行われます。今から約150年前の江戸時代中期に始まったとされる古い歴史を持つお祭りです。数百におよぶ手作りの七夕飾り、花火大会、楽しい催し物、100店以上の露店が並ぶなど、見どころ満載のイベントです。
入間川七夕まつり 日時
2024年8月4日(日曜日) 12時から20時
2024年納涼花火大会につきましては開催を見送ることと決定いたしました。
(花火大会はありません)
入間川七夕まつり アクセス
【最寄り駅】西武新宿線狭山市駅
狭山市駅西口を降りるとロータリーがあり、その向こうに七夕まつり会場が見えてきます。「七夕通り」と呼ばれる商店街に屋台や露店が100店舗以上並び、その年の世相を反映させた竹飾りや伝統的な竹飾り飾られています。
入間川七夕まつり 交通規制と臨時駐車場
七夕まつりの開催中は会場周辺は交通規制のため通行できなくなります。
- 交通規制時間
2024年8月3日(土曜日) 12時から22時
2024年8月4日(日曜日) 12時から21時30分
入間川七夕まつり 納涼花火大会 2017年の様子
2017年の打ち上げ数は約2,850発。スターマイン、三色牡丹、星空の宝石箱など豪華なプログラムで夜空を彩ります。
納涼花火大会は土曜日の19:30~20:00に開催されます。 悪天候の場合は中止になります。
【注意事項】
花火打ち上げの前後19:00~20:30は歩道橋が通行禁止になります。また、橋の上で立ち止まっての観覧もできません。
入間川七夕まつり 屋台
七夕通り沿いに100店を超える露店が軒を連ねています。やきそば、フランクフルト、たこやき、鶏の唐揚げ、じゃがバター、お好み焼きのようなオーソドックスなものからケバブやトッポキ、シャーピンなどの外国の食べ物も並びます。
バナナチョコ、あんず飴といった屋台ならではのスイーツ(?)も並びます。定番の金魚すくい、くじびき、射的などの懐かしい遊びも揃っています。
全部見て歩いたら、暑さと疲れでヘロヘロになってしまいました。(しかも翌日は筋肉痛^^;)
入間川七夕まつり おばけ屋敷
最近、若い人たちに人気なのが、お化け屋敷です。七夕通り沿いの天満天神社境内にあります。少し奥まったところにあるので、露店が並ぶと見つけづらいですが、鳥居を目印にして見つけてください。
お化け屋敷の入場料は子供料金が400円(大人は500円)なんですが、中学生までが子供料金。しかも制服を着ていれば高校生も子供料金という親切な料金設定。(制服着ている人は見たことがないですが^^;)
小さいお子さんはお化け屋敷会場に入る前から大泣きしていました。いやー、わかります。入る前から怖そうですもの。しかも入り口を入ろうとすると太鼓が「ドンッ!」って鳴るんですよ。それだけでビビリます(||゚Д゚)
でも、一番のみどころは会場前で呼び込みをしているおばちゃんです。
「中学生は子供料金て書いてあるでしょ。よく見てー!」
「途中でリタイヤしたら罰金7億円ー!」
大阪のおばちゃんみたいなノリで、その場で見ているだけでも面白かったです。おばちゃんを見て泣いてた子供もいたかもしれません(笑)
入間川七夕まつり 竹飾り
竹飾りは毎年手作りで作られ、数百本が飾られます。商店などでは祭り当日まで他人に飾りを見せないしきたりになっています。これは竹飾りを競うためです。竹飾りには原則として紙を使用することになっています。
また、狭山市の竹飾りには他の都市の七夕飾りには見られない特徴があります。それは、竹の先端に折り紙を網目のように切り目を入れた「きりこ」と呼ばれる「魔除けの飾り」を付ける決まりがあることです。
入間川七夕まつり 阿波おどり
阿波おどりは日曜日の16:30~18:30に行われます。毎年、この時期は雨が降ることが多く、急遽中止になったり時間変更になったりします。踊っている間に雨が振り出して、濡れながら踊ることもあります。
阿波おどりの参加団体は、連に所属していて日頃から練習している団体やこの日のためだけに練習した団体など、さまざまなグループが参加しています。
特に興味深いのが、狭山市国際国流協会の日本語教室に通っている外国人の方たちです。「SIFA連」として、はっぴを着て阿波踊りに参加しています。(民族衣装を着ている時もあります)
アジアの方が多いのではっぴ姿だと誰が外国人か区別がつかないのですがよく見ると皆さん、ご自分の国の国旗が描かれているうちわを持っているので近くで見ると、どの国の人かわかります。
あとは、本田技研工業の「本田連」のお兄さんたちの踊りが迫力満点!見ているだけでパワーをもらえます。
入間川七夕まつり 歴史
入間川七夕祭りは江戸時代中期ごろから商店、宿屋で七夕の飾りつけを行っていた記録が残されています。七夕が終わると五穀豊穣や無病息災を願い、魔除けや清め・祓(はらえ)の意味で竹飾りは入間川に流していました。(現在は河川環境・水質保護の観点から行われていません)
昭和になってからは、商店の人たちが夕涼みの会を行うために大きな竹飾りで日陰を作り、お客さんをもてなしたのが現在の七夕まつりに発展しました。
1894年(明治27年)に川越鉄道が開通し、入間川駅(現在は「狭山市駅」)が開業するなど、公共交通機関が整備されてから近隣から観光客が集まるようになりました。竹飾りだけではなく、花火や郷土芸能や阿波踊りなど幅広い分野の催しがあり、規模が拡大されました。
2008年(平成20年)には狭山市観光協会によりイメージキャラクター(ゆるキャラ)として、「観光大使・七夕の妖精おりぴぃ」の使用が開始されるようになりました。
その後「七夕の妖精おりぴぃ」は、2013年(平成25年)に狭山市公式イメージキャラクターに制定され、現在はLINEスタンプも販売されるほどの人気キャラクターになりました。
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あとがき
七夕まつり会場を歩いていると浴衣を着た女の子たちに目がいきます。浴衣の柄やヘアスタイルを見ていると時代の移り変わりを感じます。
普段はあまり着ることのない浴衣ですが、このようにお祭りのときだけでも着ている若い人がいるのは嬉しいことです。