TSAロックってなに?本当に必要なの?

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TSAロックとは、いったいどんなものなのでしょうか。本当に必要なのでしょうか。

TSAロックとは

TSAロックとはアメリカ運輸保安局(TSA)が認可した特殊なロックのことです。TSAロックシステムは、フライトの際に施錠した状態でスーツケースを預けることができ、検査を受ける際もTSA職員が特殊なマスターキーを使用して開錠して検査するシステムです。

2001年9月11日アメリカ同時多発テロをきっかけとして、2003年以降アメリカ国内の空港で厳重なセキュリティチェックが行われるようになりました。そのためスーツケースの鍵をかけてはいけない決まりになっています。鍵がかかっているスーツケースは、保安局職員が切断・破壊し検査される場合があります。

TSAロックが必要な国

TSAロックが必要なのは、アメリカ本土だけではありません。下記のような地域でもアメリカ本土と同様のチェックが行われます。
・ハワイ
・グアム
・サイパン
・アラスカ
・その他アメリカ領のエリア

TSAロックは本当に必要か

では、アメリカやアメリカ領のエリアに行くときはTSAロックが必ず必要なのでしょうか。答えは「必ずしも必要なわけではない」です。

TSAロックではないスーツケースなどを持ち込む場合は、鍵を掛けなければよいだけです。そもそも預ける荷物には貴重品を入れてはいけないのですから、スーツケースは単なる荷物を入れる箱と考えます。

下手に鍵を掛けて壊された場合、そのあとスーツケースが使えない状態になってしまうことも考えられます。鍵を壊されてターンテーブルからガムテープでぐるぐる巻きになって出てくるバッグもあるそうです。そうなれば滞在先でも不便です。

荷物はランダムに検査されます。思いもしないものがX線検査に引っかかることもあります。TSAロック式のスーツケースであってもチェックされた場合、中身がグチャグチャ、あるいは元通りに荷物が入らず一部紛失してしまうことさえあるそうです。

それでも乗客を安全に運ぶのが航空機保安上の業務ですから仕方ありません。空港は最悪の場合、スーツケース自体が紛失してしまうこともあるのです。

これらのことを考えればTSAロックが必ずしも安全であるとは言えません。どうしても鍵を掛けないと心配で仕方ない、という場合に使うのがよいでしょう。

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まとめ

アメリカ同時多発テロ以降に開発されたTSAロック。本当に必要かと言えば、あってもなくても大差はないと思います。海外に行く場合に荷物は絶対に安全ということはありませんので、貴重品は自分で守ることが鉄則です。

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