免疫力が低下すると風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなってしまいます。感染予防のために免疫力を上げましょう。
感染症にかかる人とかからない人がいるのはなぜ?
私たちの身体は「免疫」と呼ばれるシステムによって、たくさんの病原菌やウイルスから守られています。しかし、加齢やストレス、食生活、運動不足などが原因で免疫力が低下してしまいます。それで風邪を引きやすくなったり、ノロウィルス、インフルエンザなどに感染しやすくなってしまうのです。
身体を外敵から守る「免疫力」は、20~25歳ごろをピークに40代から急激に衰え始めます。80歳をむかえる頃には10分の1まで低下します。歳を重ねると病気にかかりやすくなるのはこのためです。
学校や職場、家庭内といった同じ空間にいながら感染症にかかる人とかからない人がいるのは免疫力の違いです。
病院の先生がたくさんの患者さんに接しながら感染しないのは何故なのかとずっと不思議に思っていましたが、研修医時代から感染症にかかった多くの患者さんに接しているうちにウイルスに対して抵抗力や免疫ができるため一般の人よりは、かかりにくくなるからなんだそうです。
免疫力を上げる方法
- 日光浴
日光を浴びることでビタミンDが生成され免疫力が上がります。
連続でなくても良いので1日に合計20~30分、日光浴しましょう。
- 食品
サンマやイワシ、サケ、イクラなどの魚類、しいたけ、しめじなどのきのこ類にはビタミンDが含まれているので積極的に摂取しましょう。タンパク質、ビタミンE、鉄分も免疫力を上げるには重要です。卵にはタンパク質や鉄分も含まれています。
- 水分を取る
感染症を防ぐには喉を乾燥させないことです。水分をこまめに摂りましょう。
- 体を温める
身体を温めて寝ることで免疫力が上がります。湯たんぽなどを、寝る少し前から布団に入れておくといいです。
- 鼻呼吸
日本人は口呼吸をしている人が増えているそうです。口呼吸だとウイルスや細菌が侵入しやすくなります。鼻炎が原因になっている場合もあるので耳鼻科で診てもらいましょう。
口呼吸はブレストレーナーや口閉じテープなどを使って改善できます。「ブレストレーナー」とは、正しい鼻呼吸を見につけるためのトレーニング器具です。
- 入浴
38℃~39℃のぬるめのお風呂にゆっくり入り体を温めます。その際アロマオイルを少し入れると、香りの効果により自律神経が整い免疫細胞の働きがよくなるそうです。
- エキナセア
「エキナセア」北米の先住民(ネイティブインディアン)が風邪の予防に使ってきたハーブです。免疫機能を高める成分を含み、最新の研究で、抗ウイルス性、抗菌性、免疫強化性などが実証されています。
風邪やインフルエンザが流行している時に摂取すると有効です。万一かかってしまったときも治りが早いことが多いです。
ただし、菊科の花にアレルギーのある人、また自己免疫性疾患、肺結核、糖尿病などの疾患がある人は摂取は控えたほうがよいでしょう。
15年前位にテレビで「エキナセア」の特集をしていて興味を持ったのですが、当時は探すのが難しかったです。今では薬局などでサプリメントとして売られるようになったので、いつでも買えるようになりました。毎年寒くなるころに飲み始めていますが、風邪を引きにくくなったと感じています。子供がノロウイルスにかかったときも、私は感染しなかったので冬の必需品となっています。
まとめ
寒くなると流行ってくる感染症。手洗い、うがい、マスクなどで予防することももちろん大切ですが、免疫力を高めてさらに防御しましょう。