ねっとりした甘さで大人気の安納芋(あんのういも)。秋には必ず食べてみたい食材です。そんな安納芋の由来や食べ方、保存方法をご紹介します。
安納芋って、どんな芋?
安納芋は、第二次世界大戦後に兵士がスマトラ島から種子島に持ち帰ったサツマイモが始まりと言われています。名前の由来は鹿児島県種子島 安納地区で最初に栽培されたことにちなんで名づけられたそうです。
今では、紫芋と共に種子島の芋を代表するさつまいもになりました。焼くとねっとりした食感になるのが特徴です。生の状態で糖度が16度もあり、焼くと40度前後になります。
糖度が高く、冷たさに弱く保存性が悪い、形がふぞろいになりやすく市場規格に合わないなどの理由で、かつては市場には出荷できず、農家で自宅用に栽培されていました。
8年前、Oisixスタッフが「地域に残るおいしいものを残したい、広めたい」との想いから紹介したところ、大ヒットしたそうです。そのため安納芋の歴史は浅く、平成10年に品種登録されました。
カロリーは安納芋は100g 143kcal
さつまいもは100g 132kcal
さつまいものほうが少し低いです。
安納芋調理方法
- 電子レンジ
- 安納芋を水で洗います。
- 新聞紙で包み、レンジ(500W)で2分暖めます。
- レンジの解凍モード、あるいは150~200Wで10分温めます。(※低い温度で加熱することによって甘味が増します)
- 安納芋と取り出し、硬さをみて2~3分追加で温めてください。
- オーブンレンジ
- 安納芋を水で洗います。
- そのままオーブントースターに乗せて15分焼きます。
- ひっくり返して、さらに15分焼きます。
- 皮が身から剥がれるので、そのまま余熱で焼くとさらに美味しくなります。
- フライパン(鉄製)
- 安納芋を洗ってアルミホイルで包み、濡らした新聞紙で包みます。
- 鉄製のフライパンに濡らした新聞を敷いて①の安納芋を乗せます。
- きっちりフタをして弱めの中火で30分焼きます。
あるいは、フライパンに油をひかずにフタをして弱火で40~50分転がしながら焼く方法もあります。弱火で長時間焼くことで甘味が増します。
- 炊飯器
- 炊飯器に水(100cc位)に塩をひとつまみ入れて、安納芋を並べて炊飯ボタンを押します。
- 炊飯器から取り出しオーブンで10分ほど焼いて水分を飛ばします。
ご飯を炊くときに、お米の上にそのまま安納芋を置いて炊飯するやり方もあります。ご飯に多少芋の色と香りが移りますが、お芋が好きな方なら問題ありません。この方が炊飯器を傷める心配もなく、光熱費と時間の節約になります。
- 茹でる
- 安納芋が浸る程度の水に塩ひとつまみを入れて沸騰したら弱火で15~20分位茹でます。
- 芋を鍋から取り出し、水分を飛ばすため200度のオーブンで10分位焼きます。
安納芋豆知識
- 安納芋の保存方法
安納芋は収穫してから3週間から1ヶ月以上熟成させると糖度が上がります。
水分が多いので保存に注意が必要です。保存の適温は13~15度なので冷蔵庫に入れてはいけません。新聞紙などで包み13度以上の温度変化の少ない場所で段ポール箱などに入れて保存しましょう。
さらに長期で保存したい場合は、焼いてからラップなどで包んで冷凍しておくと長持ちします。
- 美味しい安納芋の選び方
安納芋を選ぶときは、あまり大きくなく、小さすぎず、中くらいのもので丸みがあるものを選びます。持った時にずっしりと重みがあるものを選ぶと良いです。
- 安納芋の収穫時期
10月中旬から下旬までが収穫期です。定温管理され12月頃まで市場に出回ります。
- 安納芋にスが入ってしまったら
うっかり低温で保存してしまい黒くスが入ってしまうことがあります。芋自体が傷んでいなければ黒い部分を取り除き、食べることができます。
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あとがき
初めて安納芋を食べたときにあまりの美味しさに驚いてしまいました。食欲の秋の楽しみがひとつ増えました^^