雷が海に落ちたらどうなるの?人間や魚は大丈夫なの?

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kaminari

夏の海水浴の季節に多い雷。泳いでいる時に雷が鳴った場合どうすればよいでしょうか。雷が海や水中に落ちた場合はどうなるのでしょうか。

海に雷が落ちたらどうなる?

雷の電圧は100万ボルトもあります。人間に直撃すれば、ひとたまりもありません。

雷と言えば高い建物に落ちるイメージがありますが、実は海にも良く落ちているのです。海に雷が落ちた場合、大量の魚が感電死してしまうのでは、と思いますが実際は大丈夫なのです。

落雷の電流は海面のみに流され、拡散します。電流は流れる時間が一瞬であることと、水中での電流の拡散は急激であることから、落雷地点から数メートル範囲にいる生物は衝撃を受けることになりますが、10メートル離れればほとんど影響を受けません。

雷ほどの電圧でも水中にいる生物を感電させることはできません。ただし、水面に体の一部でも出ていると強烈な電気を浴びることになるので感電はまぬがれません。完全に潜っていることが安全の絶対条件です。

海面近くで群れている魚群や人の多い海水浴場に落雷すれば、相当の被害はでるでしょう。

船やヨットでの回避方法

海では当然、船やヨットの落雷事故も起こります。船やヨットは陸上と違い避難するのに時間がかかります。場所によっては、雷から逃げたくても逃げられないということになってしまいます。

この場合は体を低くして、エンジンや操舵機器、アンテナなどの突起物から離れます。特にヨットの場合は帆を下ろすか巻いてしまうことです。

帆をはったままの状態だと支えのロープなどが張り巡らされ、落雷の電流が思わぬところへ流れてしまう危険性があるので回避しなくてはなりません。

雷の時に金属類を身につけていると危険?

雷が鳴った時に身の回りの金属類を外すよりも、先に安全な場所へ避難しましょう。金属が雷を引き寄せるので取り外すように昔から言われていましたが、これは間違いだそうです。

人体より電流が流れやすい金属周辺の皮膚に軽度のやけどは負いますが、雷の電流が多く金属に流れる分、人体を流れる電流が減り生存率が上がるそうです。

実際に起こった事故の例ですと、女性に雷が直撃しましたがiPotを装着していたためにiPotに電流が伝わり、心臓などの臓器に損傷はなかったお陰で金属によるやけどと鼓膜の破裂はともなったものの、命に別条はなかったそうです。

もしiPotを装着していなければ命はなかったとのこと。金属や電流を通しやすい物を身に付けていたことで助かる確率が上がるのです。

ただし、必ず身につけておいた方が良い物という訳ではないので、予備知識として留めておき、雷の際には建物内に早く避難するべきです。

まとめ

雷が海や水中に落ちた場合は完全に潜っていれば大丈夫なんですね。とは言え、雷の多い季節は天候も変わりやすい時期なので、十分に調べてから海などへ行かれたほうがいいようです。

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