しつけが難しいといわれている柴犬ですが、家庭で飼う場合にはやはりしつけが大切です。特にトイレはいつから始めればよいのか、どんな風にすればよいのかについてみていきましょう。
柴犬の子犬のしつけ方
家庭で犬を飼うのであれば、しつけは欠かせません。特に柴犬はしつけが難しいといわれていますが、柴犬に限らず日本犬は頑固な面があり昔からのDNAを引き継いでいるため、しつけがしづらい部類に入ってしまいます。
「家族以外の人に吠え続けて困る」といわれる柴犬ですが、一度主人と決めたらからにはとことんついていく気質も持ち合わせています。初めからきちんとしつければ、飼い主にとってこれほど頼もしい犬もいません。
生まれたばかりの子犬は、母犬にいろいろなことを教えられ、兄弟たちと過ごして自然に数々のことを学んでいきます。しかし、大半の子犬はわずかな時間で母犬から離され人間の家族と暮らすことになります。
子犬の社会化期と呼ばれる生後1ヶ月から3ヶ月ころは、脳細胞が発達していろいろなことに順応しやすいとても大切な時期でもあります。
このころに新しい家にきた子犬は、飼い主が母犬のかわりになって色々教えてあげることが重要です。
生後5~6ヶ月になると自我が芽生えて大人に1歩近づきます。このときには、きちっとした人間側の態度が必要になります。わがままになるか、しっかりとした主従関係ができるかの境目になります。
主従関係を確立する上で、思い切った方法を取らなくてはならないときもあります。子供から大人へ成長するさいに、この時期のしつけを誤ると将来とりかえしのつかないことになります。
どのような方法をとるとかいうと、1度だけ体罰を与えてみるのです。体罰というと暴力を与えることをイメージされるかもしれませんが、そうではありません。
たとえばじゃれかかってきたときに手で口を押さえるように握って、犬がもがいたとしてもおとなしく観念したようになるまで手を放さないようにします。
このような経験をすることで飼い主には逆らえないと理解するようになります。
柴犬の子犬のしつけ トイレはいつから?
家にきて一番最初に教えなくてはならないのがトイレです。このしつけは犬の年齢に関係なく、すぐに教えなくてはなりません。
生後2ヶ月前後の子犬は人間で言えば2歳くらいになります。人間でも、このくらいの年齢になればオムツをはずすトレーニングをします。子犬の場合は生後2ヶ月からトイレのしつけを始めなければなりません。
トイレの設置場所ですが、最初はサークルの中がよいでしょう。子犬を家に迎えたら、サークルの中でオシッコをさせます。オシッコができたら、ペットシーツを取り替えます。
このようにして1週間くらいが過ぎたら、お風呂場で排便をする練習をさせます。サークル内で臭いをかぎながらくるくる回るしぐさをしたら排便のサインです。トイレを用意した風呂場に連れて行き、そこで排便させます。
うまく排便を済ますことができたら、その場で少し遊んであげてからサークルに戻します。この時、もっと遊んで欲しいとせがまれても、これ以上遊んではいけません。これもしつけの一環ですので、ぐっとこらえてしらんぷりをします。
成長するにしたがい排便の間隔も長くなるので、外に出られるようになったら外で排便するようにします。外での排便は犬に場所を決めさせるのではなく飼い主が指示を出して場所を指定します。
一度場所を決めると、ほとんどの犬は場所を覚えます。飼い主の方は後の始末を忘れずに行なってください。
トイレを室内でさせる場合
室内で柴犬と暮らしている場合、わざわざ室内にトイレを置くのはめんどうと思う方も多いようです。しかし、室内にトイレを置くことで、散歩とトイレを分けて考えられるので、トイレのために散歩に行く必要がなくなります。
特に都会では犬が散歩の途中でオシッコをするのを快く思わない方もいますので、近所迷惑にならないというメリットもあります。
室内にトイレを設置する場合は、犬用トイレにペットシーツを敷いて使う方法が便利です。犬は清潔好きなのでペットシーツが汚れていると他の場所にしてしまうこともあります。汚れたペットシーツはこまめに取り替えるのが、しつけの成功にもつながります。
また、犬は自分が寝る場所で排泄しない習性があるので、小さな子犬のとき以外はトイレとケージを別の場所に作るようにします。
まとめ
犬を家に迎えたら一番にしつけなければならないのがトイレです。特に子犬はふわふわとしてかわいいので家族で甘やかしてしまいがちですが、やはり最初が肝心。
人間とうまく共存するためにはルールが必要です。諦めずに根気よく続けてください。