ハーバリウムとは?作り方の注意点とオイルの粘度

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瓶に入った美しい花、ハーバリウム。作り方の注意点やオイルの粘度について書いています。

ハーバリウムとは

ハーバリウム(herbarium)とは、植物の標本のことです。ガラス瓶の中に専用のオイルを入れて、植物の形や色を保存します。植物の生育地や採取者の名前などを記録しておきます。

また、インテリア性の高いガラス瓶に入れられた観賞用に作成されたものも同じくハーバリウムと呼びます。フラワーアクアリウムともいいます。

ハーバリウムの作り方と注意点

【ハーバリウムの作り方】

①ガラス容器を消毒します。


②瓶の中にドライフラワーやプリザーブドフラワーなどを入れます。


③専用のオイルを入れます。
④ふたを閉めます。

【作成するときの注意点】

  • ドライフラワーやプリザーブドフラワーは空気を含むため、レイアウト時にオイルに浸すと花材が浮き上がってきます。すぐに密栓せず、花材の空気を逃がす時間を置いてから密栓します。
  • オイルは熱膨張により体積が増えるので、瓶の上部に少しの空気を残すようにします。

ハーバリウムに使うオイルの粘度

ハーバリウムのオイルには「流動パラフィン(ミネラルオイル)」や「シリコンオイル」が使われています。

ご家庭で作成するときは「ベビーオイル」でも代用できます。

「流動パラフィン」は温度が下がると曇ってしまいます。(粘度が高いほど曇りやすい)

シリコンオイルは無色透明で光沢がよく、花の色落ちが少ないためハーバリウムを長持ちさせることができます。

最近では、ハーバリウム専用のオイルも発売されています。

オイルの粘度が低いと中の花が動きやすくなります。粘度が高くなるほど、花が固定しやすくなります。

粘度は好みにもよりますが、「350」くらいがハーバリウムに向いています。異なった粘度のオイルを混ぜて、ご自分の好みの粘度にすることもできます。

ただし、流動パラフィンとシリコンを混ぜることはできません。

  • 粘度の比較
製品名 粘度
サラダオイル 70
オリーブオイル 100
メープルシロップ 350

ハーバリウムのオイルはメープルシロップ程度の粘度が適しています。

ハーバリウムに生花は使えるの?

生花を瓶の中で保存できたら、素敵ですよね。しかし、残念ながら生花を入れることはできません。

ハーバリウムに生花を入れるとカビや腐敗が起こります。生花の含まれる水分が原因です。

そのため、ハーバリウムに入れる花はドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの乾燥させた花が向いています。

ドライフラワーはつるして自然乾燥させたものよりも、ドライフラワー用のシリカゲルで乾燥させたほうが色も形もキレイに仕上がります。

ドライフラワー

ハーバリウム スターターキット

ハーバリウムを初めて作る場合は、オイルや花、瓶がセットになっているものを買うと便利です。中途半端にオイルが残ったりしても他に使い道がありません。

まず、作ってみて自分でもできそうか、飾るとどんな風かを試してから本格的に道具をそろえるほうがいいでしょう。

特に道具を一式そろえると満足してそのままになりがちな「形から入る」タイプの人には1回分がおすすめです。

ハーバリウム手作りキット

まとめ

人気のハーバリウム。クリスマスや誕生日、母の日などプレゼントにも最適です。キレイに仕上げるにはオイルの粘度がポイントです。

花は生花は使えないので、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの乾燥させた花を使います。

ドライフラワーを自作する場合はシリカゲルを使うと色と形を保つことができます。

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