桐タンスを置くスペースがない。そんなときに場所を取らずに着物をコンパクトに収納するにはどのようにすればよいでしょうか。
たとう紙のサイズ
着物を収納する際にたとう紙に入れている方が多いのではないでしょうか。
しかし、桐タンスではなく、普通の洋服タンスに入れようとすると大きすぎて入りません。たとう紙って、結構場所を取りますね。
そこでポイントとなるのがたとう紙のサイズ。たとう紙は、数種類のサイズがあるので、小さいサイズに包むことでコンパクトな収納が可能になります。
- たとう紙のサイズ
たとう紙のサイズ | 用途 |
---|---|
48cm | 帯、あるいは着物を四つ折りにして保管するサイズ |
55cm | 羽織や帯、あるいは着物を三つ折りにして保管するサイズ |
64cm | 羽織、あるいは着物を三つ折りにして保管するサイズ |
83cm | 一般的な着物(身長165cm位まで)を二つ折りにして保管するサイズ |
87cm | 男性用の着物、女性の長身サイズを二つ折りにして保管するサイズ |
通常は帯を入れる小さいサイズのたとう紙に、三つ折りした着物を入れると収納しやすくなります。
折り目が増えるのが心配ならば「きもの枕」を使えばたたみシワを防ぐことができます。
三つ折りにすることでプラスチックケースなどでの保管がしやすくなります。
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たとう紙の寿命
たとう紙に包んで着物を保管する理由は汚れや湿気、虫から守るためです。
しかし、たとう紙に使われている糊が原因でカビや虫食いになってしまうことがあります。
中の着物や帯が見えるように窓がつけてあるタイプは間違いなく糊が使われています。
あと、たとう紙が茶色に変色したり、汚れたりしてくることがあります。
古くなったたとう紙は湿気を吸うことができません。なので、何年もそのままにせずに、せめて5年に一度くらいは新しいものと交換しましょう。
また、販売店によっては和紙ではない洋紙のたとう紙に包んである場合があります。それは、保管するためのものでなく、商品をお客様にお渡しするまでの間に汚れないようにするための単なる梱包用のものです。
和紙でないと湿気を吸わないので、この場合も和紙のたとう紙に入れ替えます。
風呂敷に包む
たとう紙を使わずに保管するには、風呂敷に包む方法があります。風呂敷ならば紙製のたとう紙に比べてコンパクトにたたむことができます。
昔から大切な着物はウコンで染めた風呂敷に包んで保管していました。ウコンは虫を寄せ付けない染料だからです。
しかし、現代ではウコンとはいっても科学染料を使った商品も増えてきました。科学染料では虫除け効果がありませんので、かならず本ウコン100%の風呂敷を選らぶようにします。
着物用の虫干しパック
着物の保管で一番心配なのが湿気です。湿度が高いことによって虫食いにもなるし、カビの原因にもなるからです。
着物の手入れは着物を着ることが一番良いそうですが、あまり着る機会がない方にとっては、風通しも結構面倒なものです。
そんなときに便利なのが、「虫干しパック」です。着物や帯、長じゅばんなど一式1袋に収めることができます。
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しかも、着物専用の収納ケースやタンスに入れたりする必要もないので、一番場所を取らない保存方法です。
私は小物をプラスチックケースに入れて、その上に虫干しパックに入れた着物を置いています。
押入れやクローゼットに保管する際には、湿気のたまりにくい上段に置きます。押入れであれば、ふすまの左右を1cm位開けておくと湿気がたまりにくくなります。
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まとめ
昔はどこの家にもあった桐タンスですが、現代では住宅事情も変化してきているため同じようにはいきません。
しかしながら、逆にもっと便利になった現代です。工夫次第で着物の保管も無理ではありません。
さまざまなアイテムを活用して、上手に保管してみてください。