武蔵国に高麗郡(こまぐん)が置かれてから平成28年(2016年)に1300年を迎えました。パワースポットとしも有名な高麗神社の歴史や出世明神として崇拝されるています。参拝の際にぜひ食べてみたい日高市のご当地グルメ「高麗鍋」も紹介しています。
高麗郡の歴史
紀元前37年頃から668年まで、中国東北東部から朝鮮半島にかけて高句麗(こうくり)という国が栄えていました。長い時間の中で多くの高句麗人が日本に渡り、渡来人として暮らすようになりました。日本では高句麗人のことを高麗人(こまじん)と呼びました。
716年、大和朝廷は律令政のもと、関東一円に住んでいた高麗人を集め、武蔵国に高句麗郡を設置しました。初代軍事には高句麗王族の高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)が就任しました。
高麗郡は1200年近く続きましたが、明治29年(1896年)、入間郡に編入されその名を消しました。
高麗郡はどこにあったか
当初、高麗郡は現在の日高市と飯能市を中心に置かれました。その後、中世から江戸時代を経て郡域がしだいに拡大し、鶴ヶ島全域、川越市、入間市、狭山市の一部までを含むようになりました。
今でも古い石碑や道しるべなどには「高麗郡」の文字が残っています。
高麗神社は出世明神
濱口雄幸、若槻禮次郎、斉藤実、小磯国昭、幣原喜重郎、鳩山一郎などが参拝して、その後、総理大臣になったことから「出世明神」として崇拝されています。
参道の両側にある記念樹には総理大臣や国会議員や知事などの名前があります。高麗神社は出世祈願・開運招福のご利益があるとされています。
高麗神社紹介
高句麗の王族・高麗王若光をまつる神社です。若光は高麗郡の郡司に任命され、武蔵野の開発に尽くし、この地で没しました。若光の遺徳をしのび、霊をまつって高麗明神とあがめ、以来、現在に至るまで若光の直径の子孫が神主を務めています。
出世開運・課内安全・商売繁盛・合格祈願・交通安全・車のお祓い・お宮参り・七五三参り・厄除け祈願などの祈願を行っています。
高麗神社 高麗鍋
高麗神社へ来たら日高市のご当地グルメ「高麗鍋」を食べてみましょう。
高麗鍋は、高麗郡建郡1300年を前に地域の事業者が結成した「高麗郷’S」が、町おこしのために考案した地元グルメで、平成24年11月の「第10回埼玉B級グルメ王決定戦」で優勝しました。
高麗鍋の条件は①キムチ味②地場野菜を使用③高麗人参を使用の3点。お店によってさまざまなバリエーションが楽しめます。毎年開かれる「高麗鍋コンテスト」は大人気のイベントです。
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まとめ
先人が築き上げてきた大切な歴史や文化を今も引き継ぐ高麗神社。建郡1300年のイベントが楽しみですね。